バイクは、経済的で、便利な乗り物です。ある意味では、現在の環境にマッチした乗り物と言えます。また、風と一緒に走る時は、身体の隅々にまでエネルギーがみなぎってきて爽快です。ツーリングは、老若男女を意識しない仲間との交流が、日頃の疲れを癒してくれます。

　しかし、悲しいことに、爆音を鳴らして走る心無い改造車や暴走族のイメージが、バイク全体の社会的地位をおとしめています。また「バイク＝危険」の図式もなかなか拭えません。確かに、車の様に鉄で囲まれている訳ではありませんので、もしもの時は、身体に対するダメージは大きいでしょう。しかし、ロードの先を読む力やバランス感覚が養えるのも、バイクならではの特徴です。これからの交通社会に於いて、車の運転は欠かせませんが、まず、バイクでマナーやテクニックを磨く事は、ただ規制したり禁止するよりも、はるかに安全教育として効果が上がると思うのです。

　また、暴走族の姿を見ていると、改造されたバイクの爆音と共に、哀れな程に自己の存在をアピールしている様に見えます。きっと、家庭でも学校や社会でも、自分の存在価値を感じられない子達なのではないでしょうか？

　バイクが本当に好きな人は、バイクをもっと大切に、愛おしく扱います。彼らはバイクの楽しみ方を知らないのです。こんな子達ほど、お父さん、お母さんが一緒になってバイクを体験し、教わる機会があれば、と思うのですが。例えば、オフロードコースで泥んこになってバイクを体験できたら、きっと親子のコミュニケーションもバッチリ取れるはずですし、無茶な走りが意味が無かったと、自ら気付くでしょう。

　そんな場所や施設がたくさんできる事を希望していますし、また、私たちもその様な問題に真剣に取り組み、地域の皆様のお役に立てるＳＨＯＰである事が願いです。

たくさんの人に、安全で楽しく、バイクを役に立てて頂きたい！

そんな気持ちでいっぱいです。